解離性障害について
- 梅原元|心理カウンセリングraccoon
- 2024年4月16日
- 読了時間: 3分
更新日:2024年4月17日

▪️解離性障害とは
トラウマなど辛い過去の体験により、現実的な感覚が一時的に失われてしまう状態です。
“解離”とは、本来は自分自身の心を守る働きなのです。例えば「長い話をきいているとうわのそらになる」「授業でぼーっとしてしまう」といった状態は、しんどい場面から少し自分を切り離して、心を守ろうとする良い働きと考えることができます。
しかし、これらが慢性的に表れてしまうことで、日常・社会生活に支障をきたし、生きづらくなるケースがあります。
軽度(健康なもの)から、重度まで様々な分類があります。
解離性健忘(解離性遁走)
強いストレスやトラウマ体験により、重要な個人情報を忘れてしまう(日常生活の場面から離れてしまう)、という病気です。
解離性同一性障害(多重人格)
ひとりの人間の内側に複数の人格がつくりあげられてしまい、記憶が共有されず、時に別人格に支配されてしまう病気です。
現実検討力(客観的に現実をとらえ、分析する力)が失われてしまうケースが多く、自分自身だけでなく、周囲の人にも困り感を与えてしまう、重篤な病気といえます。
離人症
自分自身の身体や行動を、外からみつめているような感覚になる病気です。
特徴として、現実検討力は保たれていることが多くあり、何とか日常生活を送りながらも困り感を抱き続けているケースが多いと思われます。
▪️原因
過去の辛い体験や、長くストレス状況におかれていたことが、原因のひとつと考えられています。中でも、幼少期に虐待を受けていた・ネグレクト下にあった(育児放棄されていた)状況があると、その辛い体験から自分の心を切り離して、何とか生き延びようと自らを守り続けた結果、そうではない状況でも過度に自らを守ろうと、解離症状を引きずってしまうことが関連していると考えられます。
▪️治療と、心理カウンセリングでできること

まずは、かかりつけ医に相談をし、安定した日常生活を送れるよう治療をうけましょう。
心理カウンセリングでは、症状の背景となる出来事・エピソードをじっくりと振り返ることにより、根本から課題に向き合い、どのように乗り越えるかを共有したり、一緒に悩む時間を過ごすことが可能です。過去が消えるわけではありませんので、話すことで一時的に辛い心境になることも予想されます。
また、自分自身を追い詰めない考え方・捉え方についてのアドバイスをさせていただく場合や、ストレスマネジメントについても学んでいただけます。
「心理カウンセリングraccoon」では、元 精神科・心療内科クリニックの心理士でスクールカウンセラーの、【臨床心理士・公認心理師の資格を持つカウンセラー】に、オンラインで相談できます。
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